俺はアイツの叫びに気付け無かった。
とても綺麗な笑顔で、あんなにも必死に叫んでいたのに。
俺に救いを求めていたというのに。
どうして気付いてやれなかったのか。
今となっては唯悔やむ事しか出来ない。
何もかもが遅過ぎた。
10代目は一番身近に居た最も信頼する秘書に殺され、そしてハルはその時よりボンゴレファミリーの敵となった。

ならばせめて、この手で終止符を打ってやろう。
それが今の俺に出来る、アイツへの精一杯の手向けだ。




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