ハルの謎々疑問コーナー〜私生活編〜
ハル「はい、こんにちは!今日も『ハルの謎々疑問コーナー』を見て下さり、どうも有難う御座います。このコーナーはですね、ハルが不思議に思った事や世界の謎なんかを紹介して、ゲストの方々に色々とお聞きしてみようという内容です。本当は前回で打ち切りの予定だったらしいのですが、何とお優しい方が続きを見たいと仰って下さいまして、第二回の放送となりました!はひー、その方に感謝感謝です。それでは今回のゲストを紹介しちゃいましょう〜。本日のゲストはこの3名です!」
白蘭「あはは、良く喋る子だねぇ。ねぇ、正チャン?」
正一「喋らないと司会は務まらないでしょう。それよりも白蘭サン、いい加減食べるの止めたらどうですか。それ、もう四袋目ですよ」
白蘭「だって美味しいんだもん、このクッキー。仕方ないよ」
正一「見ているこっちが胸焼けするんです」
白蘭「正チャンも食べれば問題解決だよ。ほら、あーん」
正一「いりません!」
ハル「はひ?仲の良い二人はともかくとして、もう一人の方は何処へ行かれたのでしょうか…」
正一「君の目は腐ってる。何処をどう見たら仲が良い様に見えるんだ」
白蘭「全くだね。はい、正チャン口開けて〜」
正一「だからいりませんって!地味な嫌がらせしてないで、彼女の質問に答えてあげたらどうですか?」
白蘭「あ、バレた?正チャンからかうの、楽しいんだよね」
正一「く…お腹痛くなってきた…」
白蘭「素直に食べれば良かったのに。ん、そうそう。もう一人だっけ?」
ハル「あ、はい。確かもう一人はグロ・キシニアさんだったと思うのですが、今どちらにいらっしゃるかご存知ですか?…そ、それと…入江さん、大丈夫ですか?」
白蘭「正チャンなら何時もの事だから心配ないよ。薬も常備してる筈だしね」
正一「…誰のせいだと…」
白蘭「グロ君なら、さっきまで川に居たよ。凄い勢いで流されて行ってたから、今頃は海に着いてるんじゃないかな、多分」
ハル「はひ!?かかか川って、一体何があったんですか!」
白蘭「さぁ、何があったんだろうね」
正一「三浦さんに手を出させまいとして、白蘭サンが流した癖に…」
ハル「何か言いましたか?」
白蘭「何でもないよ。正チャンは独り言が多い子だから、気にしないであげて。グロ君も楽しそうに流されていたから、全く心配する必要もないし。それより君、ハルちゃんって言うんだよね。君も食べない?クッキー、美味しいよ」
ハル「はひ、良いんですか?」
白蘭「うん。一人より、二人で食べた方が美味しいしね。正チャンは食べてくれないし」
ハル「わぁ、頂きます!…はふ、サクサクしてて香ばしいです!」
正一「……で、三浦さん。肝心の議題は?」
ハル「ココア味もミルク味も、とてもデリシャスで…あ、忘れてました!」
正一「…はぁ。白蘭サンの手口に引っ掛からない様に、君も気をつけた方が良いよ」
ハル「手口、ですか?」
正一「この人はそうやって君を手懐け――」
白蘭「はーい、正チャンにはこっちのクッキーあげるよ」
正一「…むぐっ」
白蘭「これとこれもあげるね。後これも、こっちも美味しいから食べてみて」
正一「ふごっ、がっ、ごっ、…むごむごっ!!」
ハル「入江さんって、食いしん坊さんなんですね。そんなにクッキー頬張っちゃうと、噛めないんじゃないですか?」
白蘭「大丈夫、大丈夫。正チャンはこうやって食べるのが大好きだから」
正一「むぐぉおーっ!」
ハル「はひ、心なしか怒ってる様に見えますが…」
白蘭「あぁ、これは喜んでるんだよ。沢山食べられて嬉しさ満開気分なんだね」
ハル「成る程、それじゃさっきまで食べなかったのは、照れていたからなんですね!」
白蘭「そうそう。正チャン素直じゃないから」
正一「ふごがががっ、ぐがーっ!!」
ハル「はひー、顔が真っ赤です。そんなにクッキーがお好きだったなんて…。ハル、何枚か食べてしまって、悪い事しちゃいました」
白蘭「あはは、クッキーならまだまだあるから良いよ。好きなだけ食べて」
ハル「でも、余り食べると太ってしまいますし。それに、そろそろ司会に戻らないと…!それじゃ続けますね」
白蘭「うん、どうぞ」
正一「ふご…」
ハル「今回のコーナーのテーマは、ずばり『私生活』です!ミルフィオーレである、白蘭さんと入江さん達が、普段仕事以外でどう過ごされているのか、それをお尋ねしちゃいます」
白蘭「私生活かぁ…そうだね。正チャンは、仕事以外でも研究ばかりしてるんじゃないかな。確か」
ハル「そうなんですか?熱心なんですね〜」
正一「むぐ…」
白蘭「グロ君は髪の手入れをしている所を見た事があるけど、他は良く知らないなー」
ハル「それでは、白蘭さんは?」
白蘭「僕?んー…口で説明するより、実際に見て貰った方が早いと思うんだけど、どう?ほら、良く言うでしょ。百聞は一見に如かずって」
ハル「はひ。見るって、どうすれば良いのでしょう」
正一「むが、むが、むが…」
白蘭「簡単だよ。今から僕の部屋においで」
ハル「え、今からですか?」
白蘭「そう、今から。今日は僕も丸一日オフだから、じっくりと教えてあげられるし」
ハル「で、でも…」
白蘭「ハルちゃん、司会者なんでしょ?なら、ちゃんと勤めは果たさないと」
ハル「はひっ。そうですね、司会者として、最後まで責任持ってインタビューを続行します!」
正一「もごもごもごもご!」
白蘭「うんうん。それじゃ、早速行こうか」
ハル「はい、宜しくお願いします!」
正一「…もぐもぐ、ぶはっ。よ、漸く飲み込めた…。って、宜しくお願いしますじゃないだろ!?」
ハル「あ、入江さん。どうしたんですか?」
正一「どうしたもこうしたもないよ。君、全然危機感ないだろ!何でそう会ったばかりの男の部屋にホイホイ着いて行こうとするんだっ」
ハル「はひっ。だ、だってハルは司会者ですし」
正一「司会者って言うのなら、もう少し雰囲気ってものを読み取る力を養うんだ。少なくとも今の状況で白蘭サンの部屋に入ったら最後、ただじゃ出て来れないと思うよ」
ハル「…?えっと、それはどういう…」
白蘭「正チャン、僕の事そういう目で見てたんだ。あ、ちょっとショックかも」
正一「でも間違ってはいないでしょう?」
白蘭「うん」
正一「……そういうところで正直なのも、白蘭サンらしいですね」
白蘭「今更こんな事で嘘吐いても仕方ないしね」
ハル「はひ?あの、状況が良く解らないのですが……って、あぁ!もう終了の時間になってしまいました!!そ、それでは、今日の『ハルの謎々疑問コーナー』はこの辺で終了となります。また機会がありましたら、お会いしましょう。さようならー」
白蘭「残念だなー、もうちょっとで手に入るところだったのに」
正一「こんな場所で恐ろしい事考えないで下さいよ…」
白蘭「あれ。じゃ、裏なら良いんだ?」
正一「そういう事じゃなくて…!あ、痛ててて」
ハル「入江さん、顔が青いですよ!はひー、早く医務室へ!!」
(フェードアウト)
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