スーパーあずさ5号
雲雀さん。
ハルはこれから旅に出ます。
行く当ての無い旅です(はひ!でもこの列車は信州に向かいます)
ハルは決心しました。
雲雀さんとはもうお別れです。
ハルには分かっていました。
雲雀さんはハルのことなんて何とも思っていないって…。
ハルが居ても居なくても、雲雀さんには何も影響は無いんです。
悲しくも寂しくも無いんです。(はひぃー。ハルが悲しくなって来てしまいました)
並盛にはもう戻りません。
でも、ハルはまだ雲雀さんが大好きですから、愛していますから、行く先々で雲雀さんを想って泣き暮らすと思います。
面と向かって「さよなら」なんてハルにはとても言えそうにありません。
ハルにとって雲雀さんとの思い出は青春そのものでした。
たとえ一緒に、お花見が出来なくても、ケーキバイキングに一緒して貰えなくても、天の川や花火を見に行きましょうって誘っても、海へ行きたいっておねだりしてもスキーとかスケートとか……はひぃ!
何にも青春らしい思い出が無かったような気がしてきました。
ハルは、ハルの青春時代は悲惨です。
雲雀さんとの10年は楽しい思い出に包まれていたと思っていたのは、ハルだけだったのかも知れません。
いえ、なんとなく楽しい思い出もあったような、無かったような、と、とにかくハルの方から「さよなら」しなければいけないんです。
だって雲雀さんは、それすらハルに言ってはくれないでしょう。
こんな形で終わらせることしかできないハルをどうか許して下さい。(ううっ…ぐすっ)
ハルは、8時ちょうどの「スーパーあずさ5号」で(はひ…なんか語呂が悪いですね)雲雀さんから旅立ちます!
さようなら…
さようならー、さーよーうーなーらー!!!
はひぃーーーー!!!!
そしてですね?
何故だかハルは「スーパーあずさ5号」から引きずり降ろされて、雲雀さんの肩に荷物みたいに抱えられて、周りの人が笑って見てます、指さしてます、ひそひそ話しながら変な眼で見られています!
「はひぃー雲雀さん下ろしてください。ハルは恥ずかしいです」
「僕は恥ずかしくない」
「僕から逃げようなんて、千年早い。いや、考えるだけでも1万年早いよ」
「ハルは雲雀さんみたいに化け物じゃないから千年も万年も生きません」
「煩いよ!君はともかく黙る術を覚えなよ」
「うううっ、いつもハルの事なんてかまってもくれないのに…独りで何処か行っちゃうくせに」
「僕は何処へ行こうと必ず並盛に帰ってくる、その時に並盛に居ないなんて絶対に許さないよ!」
「勝手すぎます!ハルは納得できません!人権蹂躙です!!」
「僕の前で、人権なんて振りかざせるとでも思ってるの?君はいつまで経ってもバカだね」
「ハルはバカじゃありませんー」
というわけで、 結局ハルちゃんは雲雀さんとずっとずっと一緒に暮らして行きましたとさ。
めでたしめでたし。
凄くドキドキな展開のヒバハルを頂きました!
まお様、どうも有難う御座いました!!
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