ももしきや2











正直な話、ハルには何が起きているのか、最初は良く解っていなかった。
気付けばディーノと深いキスを交し合っており、衣服の前が完全に肌蹴られている。
下着の上から胸の先端を弄られる度に、甘い息が声と共に漏れ出た。
それが恥ずかしく、ディーノに何度もやめる様に頼んでいるのだが、まるで聞き入れてくれる様子はない。
「あ、ぁ…や、ですっ」
「ここ、良いのか?」
フロントホックを外され、完全に立ち上がっている先端を口に含まれると、ハルは「ひゃぁっ」と小さく咽いだ。
かし、と其処を軽く噛まれただけで、身体が歓喜の声を上げる。
ぶるぶると震える目の前の肌に気付き、ディーノは顔を上げるとハルの髪の毛を優しく撫でた。
「怖いか…?」
熱に浮かされた表情で、ディーノは低く囁く。
まるで十代の少年の様だ、とハルはぼんやり思った。
どちらかと言えば、怖がっているのはディーノの方ではないだろうか。
何処となく苦しそうに見えるその表情は、そんな疑問を浮かべるのには十分な物で、おかげで僅かに芽生えた恐怖は薄れてしまった。
「だ、いじょ…ぶです」
抵抗が無いと言えば嘘になる。
この状況がどういう意味合いを持つのか解らない程、自分も幼くはないから。
けれど、目の前のこの青年が、恐怖を凌駕するぐらいに愛しく思えて来るのだ。
それに、そんなつもりがなかったとは言えないのも事実。
ビアンキにこのホテルの事を尋ねた時、此処がどういう事をする場所なのかも教えて貰っていたのだから。
「ハルは、ずるいんでしょうね…」
「?…何か言ったか?」
ハルの口から漏れた、本当に小さい呟きにディーノは耳を傾ける。
けれど続きは聞こえて来ず、ハルもまた口元に笑みを浮かべるだけだった。
「…大丈夫です、ディーノさん。ハルは何時でも覚悟出来ていましたから」
そう、自分は心の何処かで期待をしていた。
ディーノがこうやって自分に触れてくれる日を。
ただ、自分から直接的に言う勇気がなかっただけで。
「ハル…。今ならまだ止められるんだぞ。……本当に良いのか?」
逆に不安そうな表情を浮かべるディーノに、ハルは笑った。
「はい」
最後の最後まで此方を気遣ってくれる、ディーノの優しさが嬉しい。
ハルは笑顔のまま、僅かに身を浮かせて自分から口付けた。
最初は触れるだけのキスが、徐々に深く重なって行く。
どちらからともなく差し入れた舌が、互いの唾液を絡めて濡れた音を立てた。
その音に導かれる様にして、ディーノの右手がハルの胸に伸びる。
先程の愛撫で敏感になった先端が、指先の摩擦に反応してハルの身体に電流を流した。
「ぅ、…」
軽く捏ね繰り回されただけでも、身体の中に炎が灯される。
じわじわと熱くなって行く身体に、ハルは段々と堪らなくなった。
「ディ…っ、あ!」
胸の先端から一気に下った位置まで移動した指先が、今度は下肢に張り付いた下着の上を擽り始めた。
既にじんわりと湿った箇所は、ディーノにハルの温もりを正確に伝えてくれる。
二本指で交互に上下に摺ると、びくびくとディーノの身体を挟んだ脚が震えた。
「そ、こ…そんなにしないで、下さっ…」
懇願の声は、脇から下着の中へと侵入してきた、悪戯な指の動きに封じられる。
蜜が溢れる秘所の上部にある、小さな尖りに指先が少し掠っただけで、ハルは大きく身体を跳ねさせた。
続いて起こる小さな痙攣。
「ひ、ぅぅ…」
堪え切れずに零れた悲鳴に、ディーノは顔を上げた。
「もしかして、イッたのか?」
その驚いた様な表情に、ハルは顔を一気に赤く染めた。
「ごごご、ごめんなさいっ」
「いや、別に謝る様な事じゃ…」
「いやぁぁ、恥ずかしいです!!」
うぅ、と目に涙を溜め、ハルは両腕で己の顔を隠す様にクロスさせる。
その様が可愛らしく、ディーノは手を伸ばすとハルの腕を取った。
「隠すなって。キス、出来ないだろ?」
「はひ」
ハルが反論する前に口を塞ぐと、暴れる気配が消える。
大人しくなった頃合を見計らい、今度はハルの下肢に張り付いた下着をゆっくりと脱がせて行く。
気づいたハルが抵抗する気配を察するも、舌を絡め合わせ強引に意識を其方へと向けさせる。
片足を持ち上げ下着を抜き取ると、漸くディーノはハルの口を解放した。
「ディーノさんっ」
「ん?」
「そ、の…これ以上脱がされるのは、恥ずかしいんですがっ。着たままじゃ駄目、ですか?」
「それはまたヤラしいお誘いだけどな。やっぱりハルの裸見てみたいし、却下だ」
にこりと笑うディーノの顔には、最早先程までの不安さは全く見られない。
余裕を取り戻したのか、逆にハルの反応を楽しんでいる節もある。
「それじゃ、ハルが死んでしまいます!」
「あぁ、殺してやるよ。…別の意味で」
「はひっ。ディーノさん、顔がスケベです!!っていうか、何か部下の皆さんがいる時みたいです!…もしかして、皆さん何処かにいるのでしょうか?」
「いや、居たら流石に解るだろ。こんな狭い部屋なんだし。…ハル、わざと意識逸らそうとしてねーか?」
「…バレました?」
じっと見つめられ、ハルは気まずそうに視線を逸らす。
「そりゃ…」
「あ、嫌って訳じゃないんですよっ。ただ、こんな恥ずかしいものだなんて思わなくて、その……。…出来れば今は隠れさせて下さいー!!」
ハルは叫ぶなりシーツを引き寄せ、物凄い勢いで自分の身に纏いつかせた。
余程恥ずかしかったのか、顔までスッポリ覆ったその姿はまるで蓑虫だ。
しかしディーノにも余り余裕はないらしく、蓑虫ハルから電光石火の勢いでシーツをひっぺ剥がす。
「悪い、無理だ」
「は…ひ」
些か乱暴に組み敷かれ、ハルは唖然とディーノを見上げる。
こんな強引なディーノは初めてだった。
いやそれ以上に、部下がいないこの状況で、何のヘマもしないという事の方が驚きだった。
「ディーノさんって…わひゃっ!?」
話しかけようとした途端にスカートを脱がされ、肌触りの良い生地がスルリとハルの腰から抜けていく。
完全に丸裸にされた下肢を慌てて隠そうとするも、それより先に両脚を広げられて二の句が告げなくなる。
ディーノの頭が下肢へと沈み、あろう事か誰にも見せた事のない場所へと口付けていた。
それだけならまだしも、ペチャリと厭らしい音と共に濡れた感触が秘所から伝わって来る。
「…ぁ、ひ…?」
理解を超えた行動と感覚に、ハルは混乱してディーノの頭を両手で掴む。
けれどその手に力が入る事はなく、柔らかな髪の毛へと差し込んだだけに終わった。
舌先が動く度に、じくじくと腹部の下が熱く疼き出す。
それにつられる様に、奥からトロリと蜜が溢れ出ているのが自分でも解った。
「ゃ…」
その様を見られるのが嫌で、必死に足を閉じようとするも、力強い手に押さえつけられていてはそれも適わない。
ディーノは次々と溢れる蜜を丁寧に舐めとり、代わりに指先でゆっくりと入り口を解していった。
大量の愛液のおかげか、人差し指は簡単にヌルリと飲み込まれる。
突如として侵入してきた異物に、内壁がそれを排除しようとキュウと締め付けた。
「ぃた…っ」
反発する肉体に、ハルが小さく悲鳴を上げる。
「ごめん」
宥める様に太腿を優しく撫で、それ以上無理には押し進めようとはせず、ディーノは再び舌先を丸めて秘所へと当てた。
チュゥと音を立てて吸い付かれ、先程よりも大きくなった水音に、ハルはシーツをぎゅうと握り締める。
時折ゆっくりと指先が抜き差しされ、最初は異物感しかなかった下肢も徐々に慣れてきたのか、擦られる度に其処から言い様の無い感覚が沸き上がる様になる。
それが快感だと気付く間もなく、甘い吐息が自然と口から漏れた。
そして、頃合を見計らった様に陰核を強く吸い上げられた瞬間、先程とは比べ物にならないぐらいの刺激がハルを襲い、再び身体が盛大に跳ねた。
「ひぁ、あっ」
ビクリビクリと痙攣する内股をチラリと見遣り、ディーノは漸く顔を上げる。
「最初から二回はキツかったか…?」
ボソリと呟かれた言葉はハルの耳には届かず、達した後の脱力感にハルの身体はぐったりとベッドへ沈んだ。
差し込まれたままだった指がゆっくりと出て行く感触に、知らず身体が震える。
絶頂感に痺れてしまったのか、視界がやけにぼんやりと霞んだ。
そんな中、ディーノが小さな正方形の袋を手にしている様子が見て取れた。
「…?」
シーツに埋もれたまま見つめていると、ディーノはそれを口に銜えて手早く破る。
取り出されたのは、リング状になった薄いゴム製の…。
「!」
ピンク色をしたそのゴムの正体が解り、ハルは慌てて飛び起きた。
「ディディディ、ディーノさ…、それっ」
「ん?」
既に前を寛げ、くるくると器用にコンドームを嵌めていたディーノは、ハルに伸し掛かりながら笑顔で首を傾げる。
「どうかしたのか?」
「どうって…え、ちょ待っ…」
慌てる間も無く、再び指先が秘所に侵入してくる。
解されていたおかげで今度は然程抵抗もなく、内壁は一気に奥まで指を導いた。
「あぅっ」
「中、凄い濡れてるな…」
薄っすらと目を細めて笑うディーノに、ゾクリと肌が粟立つ。
指先を軽く曲げたまま出し入れを繰り返す度、クチュクチュと卑猥な音がハルの耳を犯す。
「も、死にそう…ですっ」
「可愛いな、ハル」
赤い顔で半泣きになっている相手に、ディーノの顔が綻んだ。
僅かに汗ばんだ額にキスを落としながら、人差し指に添えて中指も増やすと秘所へと沈める。
流石に二本目ともなると、幾ら濡れているとはいえ相当にキツイ。
ハルの方も感じる痛みは倍になり、硬く目を閉じて身体を震わせている。
目尻に涙が滲んでいく様子に、ディーノも流石にそれ以上事を進ませる事は出来なかった。
優しくハルの唇にキスを送ると、内側を傷つけない様にそっと指を抜き取る。
そのまま身を離そうとした途端、気付いたハルが両腕でディーノの身体を羽交い締めにした。
「だ、駄目ですっ。ディーノさんも気持ちよくなって貰わないと!ハルだけなんて、そんなの駄目です!!」
思っても見なかった行動と言葉に、ディーノは虚を衝かれた。
「…でも、これ以上はハルが苦しいだろ?だから、また今度もっと余裕のある時にでも…な?」
「ハルは大丈夫ですからっ。だから、ディーノさん…お願い、します」
しがみつく様に腕に力を込める少女を見下ろし、ディーノは困った様に息を吐いた。
ハルと付き合う様になってから一年と少し、その間一度も女を抱いていない。
思い返してみると、自慰行為ですらそれ程していない気がする。
だからこそ余裕が余り無く、ハルを最後まで気遣えるか、それが心配だった。
ましてや相手は、まだ16歳の処女だ。
初体験の痛みは人それぞれではあるが、酷い時は絶叫を伴うものだと聞く。
先程指を二本入れただけで辛そうだったハルが、自分のものを痛みもなく迎えられるとは思えない。
「多分、物凄く痛いぞ。それでも良いのか?」
敢えて怯えさせる言葉を投げかけ、反応を伺う。
これで止める気になってくれれば良かったのだが、ハルはキッと顔をあげてディーノを真っ直ぐ見つめた。
「それでも、ハルはディーノさんと一緒になりたいです。ディーノさんにも、ちゃんと気持ち良くなって欲しいです」
真剣なその表情に、ディーノは小さく苦笑した。
「仕方ない奴だな…」
「…はひ」
ポンポンとハルの頭を軽く叩き、ディーノは改めて小さく口付けた。
「もう止められないからな?」
最後の確認とばかりに、目を合わせて尋ねると、ハルはしっかりと頷いた。
それを見て取ると、ディーノはハルの片足を抱えた。
そのまま、膨張したままの己自身を秘所へとあてがう。
思った以上の熱源にハルの腰が震えるも、ディーノは何も言わず徐々に身体を押し進めた。
「……―――っ!」
指以上の太さに、ハルは声すら出せなくなる。
メリメリと押し開かれる内壁が、身体の内から悲鳴を上げた。
想像以上の痛みに息をするのも侭ならず、不規則な呼吸を何度も繰り返す。
いっそ気絶してしまいたいと思える痛みではあったが、しかし不思議と怖くはなかった。
自分が覚悟を決めて望んだ行為というのもあるが、やはりディーノが精一杯の気を使ってゆっくりと進めてくれているのが大きいのだろう。
「…く、っ」
時折苦しそうな呻きを漏らすディーノに、ハルは必死の思いで瞼をこじ開ける。
涙で揺れる世界には、ディーノの顔が大きく映し出されていた。
今までに一度も見た事のない表情で、ハルを見つめている。
視線が合った瞬間、ハルの膣内が急激に湿り気を増やし、ズルリと肉茎を奥まで誘い込んだ。
「ぁ―っ!!」
膜を破り、がつんとぶつかった奥壁に、ハルの眼前に火花が飛び散る。
激痛と衝撃、それから…少しばかりの快感。
それら全てが混ぜ合わさった感覚に、両手の爪がディーノの背中に深く食い込んだ。
「…っ、ん」
背中の痛みと、ぬめるがキツイ内壁の与える快楽に、ディーノは辛うじて沸き上がる衝動を抑えた。
このまま思い切り身体を動かせたら、どんなにか気持ち良いだろう。
けれどそんな事をすれば、今以上にハルを傷つけてしまうだろう。
その一念が、何とかディーノの腰を押し留めた。
喉を鳴らして呼吸を繰り返すハルが落ち着くのを待つと、涙の溜まった瞼へ軽いキスをする。
溢れ零れた涙は全て、舌先で丁寧に舐め取る。
「ふ、…ぅっ」
「ハル」
漸く呼吸の整ってきた相手に小さく呼びかけると、開かれた目がディーノに訴えかけてきた。

ハルは大丈夫ですから。

その言葉を口にする事も出来ないぐらい痛いだろうに、ハルは何処までも強い少女だった。
それだけ、自分の事を想ってくれているのだと思うと嬉しくなる。
ディーノは奥まで埋め込んだ自身を、ゆっくりと引き戻していった。
「あ、…っ、ぁ」
ズルルと体内を這いずる感覚に、ハルの口が開く。
其処へ舌を送り込み、ディーノは再び奥を突き上げた。
「んんっ…!」
腰を打ちつけた瞬間、ジュプ、と愛液が音を立てて飛び散る。
先程より強い締め付けが欲望を襲い、急激に絶頂へと導こうとする。
けれど、すぐにでも達してしまいそうな自身を制しながら、ディーノは腰を前後に動かし続けた。
「ひあ、ぁっ…あ、んっ」
炎の灯された内壁を凄まじい勢いで擦り上げられ、ハルは咽び鳴いた。
痛みしかないはずの下肢が、どんどん訳の解らない熱で覆われていく。
ギシギシとベッドが耳障りな音を立ててはいるが、ハルにはその音を聞く事は出来ない。
ドクドクと身体中を駆け巡る血液が今にも沸騰しそうで、本当にこのまま死んでしまうのではないかと思えてきた。
「あ、あっ…ひぅうっ、うぁん…」
裂けた入り口がその傷を深めても、腹部の下が焼ける様に熱いせいで、然程痛みを感じない。
滴る様な水音が次第に粘りを交えた物へと変化し、密着した下肢は既にしとどに濡れそぼっている。
「んゃ、あぁうっ」
「…ハル、そろそろ…っ、く、…イク、ぞ?」
これ以上はないというぐらい膨張した自身が限界を訴え、今にも噴出してしまいそうに脈打っている。
ディーノは一旦速度を緩め、ハルを覗き込むとキスと共に舌を送り込む。
ちゅる、と舌を絡め、ハルの両脚を抱えるとそのまま深く腰をグラインドさせた。
「ん、んぅーっ!」
遠慮の無い動きに、ハルが苦し気に眉を寄せる。
気配でそれを察するも止める事は出来ず、ディーノは絡めた舌を何度も甘噛みすると、鋭利な角度で奥を穿った。
「んぁっ、ふは、ぅ……っ、はひ…っ」
嬌声をあげるのも難しく、ハルにはただただ与えられる熱を受け止めるしか出来ない。
何度となく奥を突かれる度に、内股がビクリと痙攣を起こす。
絶頂を迎える前と似た感覚に、ハルはそこで初めて恐怖を感じた。
奈落に落ちていくのにも似たそれに、必死になって目の前の身体にしがみつく。
僅かに浮いた身体に、ディーノの腕が回される。
しっかりと抱き合う形で、二つの影が大きく揺れる。
「ディ……、も…う、だ………っ!」
これ以上は耐えられないとハルが訴えようとした時、ハルの頭の奥で何かが弾けた。
「ふぁ、ああぁあぁっ!!」
意識が真っ白になるその閃光に、ハルは絶叫した。
「…っ、は」
急激に締まった膣内に、ディーノも続いて身体を震わせる。
ビュク、ビュクと何度もコンドーム内へと射精を繰り返し、ゾクリと身体を駆け抜ける快楽の嵐が過ぎ去るのを待つ。
「…ハル?」
ある程度息が整った所で、目を閉じてぐったりとベッドに横たわる少女に呼びかけるも、返ってくる反応は無い。
どうやら気を失ったらしい。
「お疲れさん。…良く頑張ったな」
乱れた髪を優しく撫で、ゆっくりと己自身を抜く。
先端を引き抜こうとした途端、内壁が名残惜し気に絡み付いて来た。
「う…」
内壁からの無意識の誘いに、再び勃ち上がろうとする自身を叱咤すると、苦笑を浮かべ全て引き抜く。
「ハルが起きたら、まずは風呂か…」
簡単に後始末を済ませると、穏やかな寝息を立てるハルを抱きしめ、ディーノもベッドへ横になった。




性体験が大人の象徴とは思っていない。
けれど、大人になる一歩の一つだと考えてはいる。
女は愛されれば愛される程綺麗になると言う。
それは当たっているのかもしれない、と最近ハルは思う様になった。
友人達から「最近ハル、綺麗になったよね」と言われ、自分でも肌が前より輝いている様に見える。
恐らく幸せだという気持ちが、ハルを輝かせているのだろう。
それを与えてくれた隣を歩くディーノを見つめ、ハルは嬉しそうに微笑んで腕を組んだ。







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